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ManiFold

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折り紙作品の製作や設計で使えるツールやその使い方のヒント。

展開図・設計

ソフトウェア

オリヒメ

  • 目黒俊幸さん開発の展開図エディタ。作図自由度が高いため、作品設計での使用に適する。

ReferenceFinder

    • Robert J,Rangさん開発のソフトウェア。任意の座標を入力すると、その座標の近似的な折り出し方を教えてくれる。私の場合、折出し比率が未定である試作段階の展開図を実際に折って確かめる際に使用することが多い。オリヒメのL1,L2測定機能で適当な基準点の座標を求め、それをReferenceFinderに入力することで近似的な折出し方がわかる。

折図

折図描画ソフトウェア

折り紙の折図はドローソフトと呼ばれる画像描画ソフトで作成されることが多い。折図作成で現在よく使われているのはAdobeのIllustratorであり、機能、日本語資料の多さ、書籍への投稿のしやすさ(折図投稿では、折り紙本編集者が使用しているIllustratorに問題なく取り込めるファイル形式を求められることがある)などを考慮すると、現在販売されているソフトウェアの中ではIllustratorが折図作成に最も適していると考えられる。しかしIllustratorは高価なサブスクリプションソフトウェアであり、折図を初めて描く人や描く頻度が低い人にとっては手を出しにくいものである。そこでIllustratorよりも廉価に使えるツールとして以下のようなソフトウェアを挙げる。

Inkscape

  • フリーのドローソフト。折図を描くための最低限の機能は揃っており、管理人は実際Inkscapeで描いた折図を講習で使ったことが何回もある。ただし書籍に載せる折図の場合は注意が必要。書籍の編集者がIllustratorを使用している場合、IllustratorとInscapeの互換性の悪さのせいでデザインが勝手に変わってしまうなどの問題が発生することが多い。

Affinity Designer

  • 比較的新しい有料ドローソフト。使用料の高いIllustratorの代替になるとアピールされており、買い切り型の廉価版Illustratorとして使用できる。管理人は2023年にInkscapeからAffinityに乗り換えたが、アートボードや線のデザイン細かい設定(点線の間隔の設定など)、アセットパネルなどInkscapeでサポートされていないが折図作成でありがたい機能を使えるメリットが大きい。Illustratorとの互換性についてはInkscapeよりもはるかに良いとのこと。

折図の描き方

管理人が折図を描く際に参考にしている資料を以下にリストする。

作品撮影

撮影道具

撮影ボックス

  • 製作した作品を綺麗に撮りたい場合、撮影ボックスを用意するとよい。そこそこ大きな作品も入る40cm角程度の撮影ボックスであれば5000円前後で購入可能。管理人はAmazonで3300円で購入した40cm角ライト付き撮影ボックスを使用しているが、このような安物でも十分機能している。

カメラ

  • 近年はスマホのカメラが折り紙作品の撮影では個人的にはF値をユーザーが変えられるカメラをお勧めする。カメラ側で何も設定をせず、立体的な折り紙作品を接写で取るとピントが合わなかった部分がぼけてしまい、作品の一部がぼけて映ることが多々ある。このボケ具合を調整するのがF値である。F値を大きくするとカメラの絞りが小さくなり、被写界深度が深くなる(=奥行方向でピントが合う領域が広くなる)。ただしF値を下げると写真が暗くなるので、撮影環境を明るくしたり、カメラのゲインを上げるなどの工夫が必要になる。一眼レフであれば多くの種でF値の設定が可能だが、スマホのカメラではできない場合が多い。

作品展示

什器

折り紙作品は什器を効果的に使うことで安定して展示が可能になる。以下には折り紙作品の展示で使える什器をいくつかリストする。
  • ドールスタンド(山田化学)
  • ぬいぐるみスタンド(山田化学)
  • メモクリップ各種

キャプション

作品展示で作品の横に置く作品名や展開図を記した資料のこと。紙に印刷して置いておくだけだと安っぽく見えてしまうので、管理人は以下のような手法を採用している。
  • 説明を印刷した紙を半分に折ってキャプションを立てる
  • もっとも簡単な方法。厚手のコピー用紙や名刺用の紙を使うとしっかり自立する。
  • ノリパネ・デコパネ
  • スチレンボードの片面に糊がついている板のこと。メーカーによって呼び方が違う。説明文を印字したコピー用紙を貼るだけで、安っぽく見えないキャプションが完成する。
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